渡部陽一の戦場取材の掟
戦場ジャーナリストの渡部陽一の取材の際の掟というものがあったので紹介していきます。
1,最前線行く時は世界最強の軍隊の自走砲部隊と行動する
2,ゲリラが蔓延る地域には近づかない
3,戦場が流動的なところには行かない
4,国外の難民キャンプとかを中心に取材する
5,護衛がいても危ない所には近づかない
6,国境地域から一歩も紛争国の中には基本的に入らない
7、捕まるやつはその時点でジャーナリスト失格
8,ボディガードはその地域最強の奴を大金で雇う
このようなものになっていますが実際これくらいしないと危ないということでしょう。
戦場というところはそれくらい危険であり戦場付近であろうと危険な場所であることは変わりないみたいですね。
というのも戦場カメラマンになりたてのころに怖い思いをしたことでこれを徹底してやっているのだと思います。
その怖い思いというのがこちらです。
トラックが突き進む前方の森の中から、突然十数人の少年たちが現れました。目を凝らしてみると少年たちはAK-47カラシニコフという銃をかかえていま す。さらに槍や鉈をもっていて裸の上半身には帯状の弾倉の弾を何重にも巻き付けて、こちらに向かって怒声をあげていました。トラックの運転手が「伏せ ろ!」と叫んだ瞬間、少年たちが突然、銃を乱射してきました。トラックに銃弾が何発もあたり、耳元を金属音が飛び交っていく。少年たちが銃を撃ちながらこ ちらに向かってくることに震え上がりました。その瞬間、死の恐怖に襲われトラックから転げ落ち、そのまま失禁、赤ん坊のよう地べたを這いずりながら、ト ラックの後部へ無意識のうちに逃げようとしていました。ただ体が恐怖で動かず、逃げることができない。少年たちがこちらに無表情のまま近づいてきました。
少年兵たちは、私たちを取り囲み銃尻で撲り続けました。立ち上がれないほどに打ちのめされました。トラックの積荷の塩魚は奪われ、自分の荷物・カメラ機材 も略奪されました。ただ運が良かったのは、こちらから現金を差し出したことで、殺されずにすんだことでした。命を奪われなかったことは幸運以外のなにもの でもありません。
http://yoichi-watanabe.com/profile.html
こんな怖い思いをしたら戦場には行きたくないというように思うのが普通ですがそれでも戦場カメラマンになったことはすごいことですね。
このことに対してネット上では・・・・
・石橋を叩いて渡ってんな
・それぐらい自衛しないとな
・有能
・尊敬するわマジで
・無事に戻らないと何の意味もないからな
・唯一の欠点は写真を撮るのが上手くないことやからな
・命守るためには金を惜しまないのは賢いよなあ
というようにいい意見が多かったですね。
いくら取材しても情報を持ち帰らなければ確かに意味はないですからね。
世界に何も訴えることはできないので・・・・