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「赤ちゃんが乗っています」のステッカーが持つ本当の意味

『赤ちゃんが乗っています』のステッカーが大嫌いです。運転中、前の車に貼ってあっても、「だから何?」と感じます。私は子どもがいないのですが、親になれば気持ちがわかるのでしょうか? 3月に出産をした姉が早速このステッカーを車に貼っていたので、「ダサいし、意味がわからないよ。自慢に見えるから剥がした方がいい」と伝えました。すると、「もしも事故が起きたとき、赤ちゃんを探してもらうための目印なんだよ」と言われ、少しケンカになりました。 そんな意味は、『赤ちゃんが乗っています』だけでは伝わりませんし、その車に姉の旦那さんしか乗車していないこともあります。『赤ちゃんが乗っています』ステッカーって、何のために貼るのですか? ●A. 「赤ちゃんが乗っています」の後に続く言葉は、受け取り手によって異なるようです。 ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。 Googleで、「赤ちゃんが乗っています」と検索をかけると、「赤ちゃんが乗っています だから何」なんていう検索候補が表示されます(実際はもっとショッキングな言葉が並んで表示されるのですが……)。どうやらあのステッカーをよく思わない人もいるようです。 『赤ちゃんが乗っています』ステッカーの賛否は、さまざまな場所で議論されているおなじみのテーマです。ステッカーを貼る派と、否定派が生まれてしまう背景には、このステッカーの持つ意味の曖昧さがあるようです。ご相談者様も、この意味の曖昧さにイライラされているのではないでしょうか? 今回は、『赤ちゃんが乗っています』ステッカーの意味と、実際につけている方々が感じたメリットをご紹介いたします。 ●『赤ちゃんが乗っています』のあのエピソード、じつはウソ!? 『赤ちゃんが乗っています』『BABY IN CAR』の持つ意味について、海外の親子にまつわるエピソードを聞いたことのある方は多いでしょう。以下のようなお話です。 「赤ちゃんを含むある親子が乗った車が事故に見舞われたとき、その親や大きな子どもは救助されて一命を取り止めたが、後部座席に隠れてしまった小さな赤ちゃんは見つけ出してもらうことができず、命を落としてしまった。両親は自分たちのような悲劇が繰り返されないよう、小さな赤ちゃんや子どもの乗る車へのステッカー貼り付けを広めた。『赤ちゃんが乗っています』は、レスキュー隊に対して赤ちゃんの存在を伝えるという大切な意味を持っている」 とても有名で、かつ、なるほどと納得してしまいそうになるこのエピソードですが、なんと都市伝説を扱ったアメリカの人気サイト『Snopes.com』で、単なるデマだったことが公表されているのです。 また、同サイト内ではステッカー開発者の意図として、「赤ちゃん(小さな子ども)を乗せた車には、いつも以上に安全運転を気遣ってほしいという注意や理解を求める意味がある」ということも紹介されていますので、本来の意味ではこちらが正しいようです。 ●『赤ちゃんが乗っています』ステッカーを貼るメリット レスキュー隊へのメッセージ説がデマとなると、貼ることへの説得力が薄れてしまうこのステッカーですが、メリットがないわけではありません。実際にステッカーを貼って、メリットを感じた賛成派の方々の意見をご紹介します。 ・「初めての赤ちゃんを産んだばかりのとき、本当は車に乗せたくないほど不安だった。私自身、細心の注意を払って運転していたし、その思いを周囲に知らせる手段があってよかった」 ・「もしも、事故が起こったときには、赤ちゃんを優先的に探して欲しいと思うから、やっぱりつけておいたほうが安心できる」 ・「子どもを乗せていると、どうしても運転がゆっくりになってしまう。周りに『何やってんだ!?』と思わせてしまうかもしれないから、『子どもがいるからゆっくり走っているんですよ』と理解してもらいたい」 ・「正直、運転には関係ないけど、子どもを持てた喜びを実感できてうれしかった」 ・「ステッカーを購入した際に同封されていたハガキを送ると、1年間普通傷害保険に加入できるシステムになっていた。高額な保険ではないにしろ、お得感があった」 ---------- レスキュー隊のエピソードが事実ではないにしろ、実際にその理由に納得している方は大勢いらっしゃるようです。また、ステッカーに保険がついているという意外なメリットもありました。 引用元  「赤ちゃんが乗っています」のステッカーが持つ本当の意味